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体外受精・顕微授精

生殖補助治療(ART)の概要

当院での生殖補助治療の3つの特徴

個別性

治療の方法は、検査結果だけでなく、ご夫婦の生命や治療への価値観や社会的な状況を考慮して、外来担当医師、不妊症介護専門看護師、胚培養士がチームとなり、お二人にとって最良の治療をご提案いたします。

先進性

国内、海外の生殖医療の進歩発展を常に検討し、自信をもって実施できる方法を選んで積極的に取り入れ、最先端の治療を提供しております。また、その結果を国内外の学会において発表し、質の高い情報発信を行っております。

胚培養士の学会発表業績はこちらからご覧いただけます。

安全性

培養室での受精卵の状態については、毎日院長へ報告、検討を行い、毎週すべての治療中の症例について医院全体で情報を確認、共有する会議を実施しております。また、学会および自治体の要請に基づく医療安全を最重要項目として実施しております。

 

体外受精の方法

患者様各々に適した卵巣刺激法により卵巣内で卵子を複数個を育て、体外へ取り出し、調整した精子により受精させます。数日間培養器内で発育させた受精卵を1-2個、子宮内に移植します。
受精方法については、医師、胚培養士から患者様に有益な受精方法について充分に説明させて頂きます。
そして、患者様に受精方法を選択して頂けます

新鮮胚による治療 : 卵子と精子を身体の外で受精させ、子宮に移植します。

採卵

当院では静脈麻酔を行って、膣内から細い針による痛みの無い採卵を行います。通常、午前中に帰宅が可能です。

媒精・培養

体外に取り出した卵子は、調整精子をふりかける方法(通常媒精)か、顕微鏡下に卵子内に精子を注入する方法(顕微授精)にて受精させ、その後2〜5日間、培養器内で発育させます。その間、受精卵の発育(分割)をタイムラプスインキュベーターで経時的に観察を行い、分割の状況、スピードなどを詳細に観察します。

胚移植

培養した受精卵は、適切な評価(形態的評価・動態的評価)を行い、良好な受精卵を子宮に移植します。移植する受精卵には補助孵化法という、受精卵が孵化しやすくなるような出口を作ってあげることも可能です。移植に用いなかった受精卵は、凍結保存を行います。

 

凍結胚による治療 : 別の周期で子宮内膜だけを育て、適切な時期に受精卵を移植します。

凍結胚による治療 : 別の周期で子宮内膜だけを育て、適切な時期に受精卵を移植します。
自然妊娠では、受精卵は胚盤胞に発育しながら卵管内を約1週間かけて子宮まで運ばれます。
以前の新鮮胚による治療により、液体窒素下で凍結保存されていた受精初期胚(受精後2〜3日目)または胚盤胞(受精後5〜6日目)を融解して子宮内に移植します。

受精卵は瞬間的に凍結し、融解後も生存の可能性が極めて高い「急速ガラス化法」により胚の凍結を行います。

治療の成績

これまでART(生殖補助技術)による治療成績は、「胚移植あたりの妊娠率」が広く用いられてきました。移植する受精卵の個数が多いほど発生しやすい多胎妊娠を抑制する目的から、2008年より移植する胚の数は原則1個にすることが求められています。

よって近年、ARTでは少数個の受精卵を何回も移植する方式が主流となり、治療成績は移植あたりの妊娠率だけでなく、1回の採卵でできる受精卵を数回移植した結果(採卵当りの妊娠率)によっても評価する必要があります。

同時に、治療の安全性は多胎妊娠がどの程度生じるのかについて注意を払うことができます。

ART治療を評価する主な指標

2016-2020年 年齢ごとの治療周期数

 

2016-2020年 ART治療成績
新鮮胚移植周期

2020年までは、30歳代までの方には、新鮮胚移植をお勧めしていました。現在は、採卵後は全胚凍結(なるべく胚盤胞の状態で)をお勧めする方針となりました。しかしながら、場合によっては新鮮胚移植を行う場合もあります。

 
凍結胚移植周期

2020年より、胚移植は原則、凍結胚(主に胚盤胞)を融解して行う方針となりました。

1) 期胚移植と胚盤胞の融解胚移植の成績

 

2020年までは、40歳頃までの方には新鮮胚移植を行っていました。凍結胚移植は、2回目以上の移植の場合が多かったので、2個かそれ以上の移植の割合が高めでした。採卵にて全胚凍結とする方針としてからは、1回目の凍結胚移植は、通常は1個移植をお勧めしています。3個かそれ以上を移植することは、極端な症例を除き、ほとんどありません。

 

2) 融解した胚盤胞の移植による成績



 

当院においては、凍結胚移植は、良好な胚盤胞を優先して移植します。必要であれば、受精2−3日目で凍結した初期胚の移植を行います。30歳代であれば、良好な胚盤胞移植(通常は1個移植)により、約5割の移植にて妊娠(子宮内に胎嚢あり)が判明します。

初期胚の移植でも、良好な妊娠率が得られています。40歳以上となると、胚盤胞と初期胚の移植による妊娠率の差は小さくなります。高年齢の女性で、採卵により胚盤胞が得られなくとも、初期胚が得られればご安心ください。

 

多胎妊娠率(新鮮および凍結胚移植の合計)

 

1回に1個〜数個の受精卵を移植して、
同時に複数の妊娠が生じる割合。

1つなら単胎妊娠、2つなら双胎妊娠、
3つなら品胎妊娠と呼ばれる。

全胚凍結と、できるだけ凍結胚盤胞1個の移植を行う事で、双胎妊娠率は減少してきました。品対(三つ子)の発生は、無くなりました。

採卵あたりの妊娠率

1回の採卵で可能だった新鮮胚移植による妊娠と凍結胚移植(1回か複数回の移植)による妊娠の合計数を採卵数で割った割合割合

35歳頃までの場合には、1回の採卵で得られた受精卵で過半数の女性が妊娠に至りました。

2020年より、採卵して全胚凍結をして、その後に融解した胚盤胞移植をする方針となりました。よって、1回の採卵あたりの妊娠達成率は向上している可能性があります。症例がもう少し集まれば、結果を後日お知らせします。

採卵後、全胚凍結による採卵あたりの妊娠率(1回か複数回の移植による)

(現在、準備中。しばらくお時間をいただきます)

43歳以上の妊娠率・出産率

年々、年齢の高い患者様の妊娠率が向上しています。

 

治療の費用

当院における体外受精・顕微授精の費用
*表示価格は全て税抜き表示となっております。別途消費税のお支払いが必要となりますので、よろしくご了承くださいませ。

にご案内しております。

採卵から受精卵の培養までの費用(IVFライトプランNEO) 2018年4月より
基本費用 150,000円 卵巣刺激におけるお薬、診察、検査、麻酔・採卵、通常媒精、胚培養
(卵子および正常受精卵が0個の場合も含む)
追加費用 別途 プランの規定項目以上に必要となった診察、検査、投薬の費用など
培養技術費用 20,000円~

〇移植や凍結した受精卵の個数(有効胚)により費用が異なります
:0個(2万)、1個(4万)、2個(5万)、3個以上(6万)

〇別途オプションにより費用が追加されます
:顕微授精、孵化補助、受精卵凍結保存、凍結精子融解費用など

基本費用合計 170,000円~  
  • ARTの実施には、胚移植(別途料金)が必要となります。
  • 当プランでは指定種類のゴナドトロピンを600単位(FSHペン式製剤として300単位および通常FSH又はhMG製剤として300単位)。アンタゴニストは0.25mgの投与2回までとします。
  • 薬剤の使用量が規定量以下でも、費用の返金は行いません。
  • 治療中断・キャンセルの場合の精算
     ☆採卵キャンセル : 実施した治療内容で精算
     ☆採卵したが卵子なし : 基本費用と追加費用の合計
     ☆正常受精なし : 基本費用と追加費用、培養技術費用(有効胚0個)の合計
     ☆受精卵が分割しない又は分割停止 : 基本費用と追加費用、培養技術費用(有効胚0個)の合計
  • 本プランの金額は予告なく変更されることがあります。
顕微授精の基本費用(オプション)
顕微授精
(IMSI+紡錘体可視)
40,000円~
120,000円
準備費用(30,000円)と顕微授精する
卵子1個あたりの費用(10,000円)の合計
2個:50,000円、3個:60,000円、9個以上は120,000円で定額
卵子の人為的活性化法
(カルシウムイオノフォア)
20,000円 通常の顕微授精で受精しない場合に適応する
実施個数に関わらず、顕微授精費用に追加
精子運動性賦活化法
(ペントキシフィリン)
顕微授精費用に含む 運動精子が認められない場合に適応する
顕微授精準備費用 30,000円 採卵した卵子が全て顕微授精実施困難な場合の卵子裸化処理代
(例)未熟卵子、形態不良卵子、変性卵、巨大卵など

 

受精卵の移植費用(オプション)
胚移植 60,000円 同一周期1回目の費用
2段階目の胚移植 35,000円 同一周期2回目の費用
追加費用 別途 移植前後に必要な診察、検査、薬剤の費用など

 

その他の補助的技術の費用(オプション)
移植前IUI 15,000円~ 人工授精による内膜刺激
補助孵化法
(レーザーアシステッドハッチング)
25,000円 受精卵の殻(透明帯)に3次元的に切開を行い、
孵化を促す技術
着床前遺伝診断 別途規定あり 適応のある症例に対して実施
学会への個別申請と認可が必要
精巣精子回収術 別途規定あり 精巣内より精子を回収する手術

 

受精卵の凍結および融解の費用(オプション)
初期胚凍結
(1年間の保存料込み)
50,000円~ 初期胚(培養2-3日目)の時点で凍結した場合
1-3個:5万、4個以上は1個あたり1万円追加
胚盤胞凍結
(1年間の保存料込み)
50,000円~ 胚盤胞(培養5-6日目)の時点で凍結した場合
1-3個:5万、4個以上は1個あたり1万円追加
胚盤胞凍結手技料 10,000円~ 初期胚と胚盤胞を凍結した場合、胚盤胞1個あたり1万円追加
(例)初期胚2個と胚盤胞2個凍結 : 5万+2万(合計7万円)
凍結胚保存更新費用
(1年毎のお支払い)
48,000~
72,000円
保存年数により支払い金額の違いあり(最長5年間)
更新1,2回目:48,000円(銀行振込)
更新3,4回目:72,000円(銀行振込・3回目は同意書再提出)
凍結胚の融解・評価 35,000円 同一周期の1回目の融解費用
2段階目の胚融解 35,000円 同一周期の2回目の融解費用
(1回目:初期胚、2回目:胚盤胞)

採卵・胚移植・受精卵凍結保存には同意書(ご夫婦の直筆)の提出が必要です。代筆と思われると当院のスタッフが判断した場合は、治療をお断りさせていただきます。
未入籍(事実婚)の方は、お二人の戸籍抄本(または謄本)の提出が必要です。

費用の例(すべて税抜き)

治療内容 費用
採卵~移植
(有効胚1個)
3個採卵
通常媒精
1個移植
230,000円+追加費用
採卵~移植・凍結
(有効胚3個)
8個採卵・5個受精
1個移植
2個初期胚凍結

すべて通常媒精の場合 : 320,000円+追加費用

3個顕微授精の場合 : 380,000円+追加費用

凍結胚移植 凍結胚1個融解
移植

融解・胚移植 : 95,000円+追加費用

融解・胚移植・補助孵化 : 120,000円+追加費用

凍結胚
2段階胚移植

初期胚1個融解
1回目の移植

胚盤胞1個融解
2回目の移植

融解・胚移植 : 165,000円+追加費用

融解・胚移植・補助孵化 : 190,000円+追加費用

基本費用と培養技術料(顕微授精・胚凍結など)、移植の費用が1周期で39万円(税別)を越える場合、39万円以上の金額を半額に減額いたします(サンキュー保証)。ただし、追加費用(プラン外の薬剤、検査費用)は対象となりません。

費用の詳しい事例は、体外受精・ステップアップセミナーで症例ともに紹介しています。

(文責:生殖医療専門医 朝倉寛之)

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