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ブライダルチェックの内容と費用

■ ブライダルチェックとは

「ブライダル」とついていますが、結婚の予定がなくても、今すぐ妊娠を望んでいなくても受けられます。 妊娠に向けて、自分の体の状態を一度きちんと知っておくための検査です。パートナーの有無も問いません。女性も男性も、おひとりでもおふたりでも受診できます。


■ 当院が大切にしている考え方

検査の項目は、多ければ良いというものではありません。当院は次の3つの基準で項目を選んでいます。

  1. 妊娠前にしかできないこと……風しん・麻しんなどの抗体は、妊娠中にワクチンが打てないので、今調べる意味があります。梅毒・クラミジアは、妊娠前に見つかれば治せます。
  2. 妊娠してからの健診では調べないこと……子宮や卵巣を超音波で見ること、精液検査は、妊婦健診にはありません。
  3. 安くて、結果が出たらすぐ手を打てること……貧血、鉄不足、甲状腺、血糖。20〜40代女性の約半数は鉄が足りていません。

■ 無料・低額で受けられる検査があります

当院で検査する前に、知っておいてほしい制度があります。

検査

制度・対象の概要

自己負担

風しん抗体

大阪市の要件を満たす市民。妊娠希望の女性・配偶者・同居者など

対象者は無料

子宮頸がん検診

大阪市の対象者(原則20歳以上の女性、2年に1回)

400円(免除等あり)

当院でもこれらを検査できますが、制度を使えば費用を抑えられます。ご希望に合わせてご案内します。

■ 検査コース(女性)

・簡易コース 11,000円 血圧・身長・体重、子宮と卵巣の超音波検査、性感染症(クラミジア・淋菌)、排卵に関わるホルモンの血液検査(E2・LH・FSH・プロラクチン)、そして生活習慣・栄養・家族の病気・ワクチン歴についての問診とアドバイス。

・ベーシックコース 16,500円(簡易コース+女性オプション①と②) 簡易コースに、子宮頸がん検診と風しん抗体検査を加えたコースです。

・安心コース 27,500円(簡易コース+女性オプション①〜⑦) ベーシックコースに、卵巣年齢(AMH)、甲状腺機能(TSH・FT4)、B型・C型肝炎・梅毒・HIV、血液型、貧血・血糖・肝臓腎臓の検査を加えました。

・フルパッケージ 33,000円 (安心コース+女性オプション⑧〜⑪)安心コースに、オプション⑧トキソプラズマ抗体、⑨麻しん・水ぼうそう・おたふくかぜの抗体、⑩ビタミンD 、⑪葉酸・フェリチン(鉄分)を加えた、いちばん幅広いコースです。

・女性オプション項目(簡易コースに追加できます) ①子宮頸がん検診 3,850円/②風しん抗体 2,750円(市の制度が使える方は無料)/③AMH 6,600円/④甲状腺機能(TSH・FT4) 3,300円/⑤感染症4種(B型・C型肝炎、梅毒、HIV)6,600円/⑥血液型 660円/⑦血液検査(貧血・血糖・肝臓腎臓)2,200円/⑧トキソプラズマ抗体 2,750円/⑨麻しん・水ぼうそう・おたふくかぜ抗体 5,500円、⑩ビタミンD 1,650円、⑪葉酸・フェリチン(鉄分)1,650円


■ 検査コース(男性)

・簡易コース 6,600円 血圧・身長・体重、基本精液検査(精子の数・動き・形)、性感染症(クラミジア・淋菌)、生活習慣についての問診とアドバイス。

・ベーシックコース 16,500円(簡易コース+①、②)

・アドバンストコース 26,400円(ベーシックコース+⑦精子DNA分断化検査)

・安心コース 24,200円(簡易コース+①〜⑥)

・サプリームコース 34,100円(安心コース+⑦精子DNA分断化検査)

・男性オプション ①精子の形を詳しく調べる検査(クルーガー検査)8,250円/②風しん抗体 2,750円(市の制度が使える方は無料)/③感染症4種 6,600円/④血液型 660円/⑤血液検査 2,200円/⑥麻しん・水ぼうそう・おたふくかぜ抗体 5,500円/⑦精子DNA分断化検査(外部委託検査)

お支払いは初回に、コース分をまとめてお願いしています。

■ それぞれの検査でわかること、わからないこと

超音波検査……子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣のう腫など、妊娠に影響する病気を痛みなく調べます。

AMH(卵巣年齢)……卵巣に残っている卵子の「数」の目安です。「妊娠できるかどうか」は分かりません。AMHが低くても自然に妊娠する確率は変わらないという研究があります。不妊治療を考えるときの計画や、「いつまで待てるか」を考える材料になります。

甲状腺……甲状腺の病気は流産や赤ちゃんの発達に関わります。ただし、少し数値が高いだけで治療が必要になることはまれです。

風しん・麻しん・水ぼうそう・おたふくかぜの抗体……足りなければ、妊娠前にワクチンを接種します。

梅毒・クラミジア・淋菌・肝炎・HIV……見つかれば治療や、赤ちゃんへの感染を防ぐ準備ができます。

精液検査・クルーガー検査……精子の数・動き・形を、WHOの基準と比べます。基準を満たしていても「必ず妊娠できる」という意味ではなく、基準以下でも妊娠される方はたくさんいます。

精子DNA断片化検査......精子の遺伝子DNAに損傷を受けている精子の割合を調べます。その割合が増加している場合、受精卵の発育に支障を生じる場合があります。DNA断片化の背景として、精索静脈瘤が存在する場合があります。もし検査の値によっては、当院の男性不妊症外来への受診をお勧めする場合があります。

トキソプラズマ抗体……過去にかかったことがあるかを調べます。抗体がなくても、生肉を避ける・猫のトイレ掃除に注意するなど、予防法を知っておくことのほうが大切です。

■ 受診の流れ(典型的な受診。最短受診2回で完結します。ご都合により予定変更可能)

  1. ご予約……【WEB予約/お電話 06-6311-2511】。「ブライダルチェック」とお伝えください。
  2. 女性1回目検査:問診と採血……女性は生理開始から7日以内頃にお越しください(ホルモン検査のため)。
  3. 女性2回目検査:内診検査……超音波検査・がん検診・クラミジア検査を行います。月経中でも1回目血液検査と2回目内診検査は同時に実施可能ですが、ご希望あれば別日での実施も可能です。
  4. 男性検査:男性は精液検査があるため、2〜7日間の禁欲をお願いします。長期間の禁欲期間を避ける事を勧めます。血液検査で感染症検査・風疹抗体検査を行います。
  5. 結果の説明:検査から約2週間後。結果を医師が説明します。ご夫婦別々のご来院でも可能(結果が複雑でなければオンライン受診も可能です)。必要があれば、その後の相談や治療(保険診療)につなげます。


    ■ よくあるご質問

Q.結婚の予定はありませんが、受けられますか? A.はい。「ブライダル」という名前ですが、結婚やパートナーの有無に関係なく、妊娠に備えて体を知りたい方はどなたでも受けられます。

Q.「異常なし」なら、妊娠できるということですか? A.いいえ。ブライダルチェックは「今わかる問題がないか」を調べる検査で、妊娠を保証するものではありません。結果が正常でも妊娠しにくいことはありますし、逆に基準から外れていても妊娠される方は多くいます。1年(35歳以上なら半年)妊活して妊娠しなければ、あらためて不妊の検査をおすすめします。

Q.男性だけでも受けられますか? A.はい。男性コースは単独で受診できます。

Q.保険は使えますか? A.症状のない方の検査は自費です。ただし、月経不順、強い生理痛、おりものの異常など症状がある場合は、その診察は保険で行えます。また、妊活中のご夫婦が「不妊症の検査」として受ける場合は、大阪市の不妊検査費用助成(上限5万円)の対象になることがあります。ご相談ください。

Q.生理中でも受けられますか? A.採血は生理1〜5日目がむしろ適しています。超音波検査やがん検診は、生理が終わってから行います。

当院からのメッセージ



プレコンセプションケアは、「未来の自分と、まだ見ぬ家族への贈りもの」です。 検査は、そのための道具のひとつにすぎません。まず、葉酸を始めること。ふたりでたばこをやめること。風しんの抗体を調べること。この3つだけでも、赤ちゃんの未来は変わります。 分からないこと、不安なことは、どうぞ気軽にご相談ください。

扇町レディースクリニック 院長 朝倉寛之 (生殖医療専門医)

掲示:2026年9月30日

出典(主なもの)

  • 厚生労働省 e-ヘルスネット「葉酸とサプリメント」/日本人の食事摂取基準(2025年版)
  • こども家庭庁「プレコンセプションケア推進5か年計画」(2025年)、「はじめようプレコンセプションケア」
  • 国立成育医療研究センター プレコンセプションケア・チェックシート
  • 令和5年 国民健康・栄養調査(厚生労働省)
  • WHO「Preconception care」(2013)、WHO 不妊ガイドライン(2025)
  • 米国予防医療専門委員会(USPSTF)葉酸勧告(2023)、米国CDC「妊娠とアルコール」
  • 米国生殖医学会(ASRM)「喫煙と不妊」(2024)、「肥満と生殖」(2021)
  • Steiner AZ, et al. JAMA 2017(AMHと自然妊娠)
  • 大阪府感染症情報センター 梅毒発生動向(2025年)
  • 大阪市 風しん抗体検査/子宮頸がん検診/不妊検査費用助成の各案内(掲載時点)
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